こちらに来て一週間ほどは、景色のあまりの違いや時間感覚の違いに毎日うっとりしていましたが、さて時差ボケも少し治ってきて、時間もそうたくさんあるわけでもないし、ぼちぼち仕事を始めなくては、というわけでみんな自分の仕事に取り掛かり始めました。
40人以上の色々な年齢の様々なジャンルのアーティストが、色々な国から来ているので、表現もさまざま、ダンサーもいればミュージシャンもいるし、ペインターもいれば彫刻を作る人もいるし、アニメや映像を作る人もいればインスタレーション作家もいます。急に民族的な音楽が流れたり、練習のために踊り出す人もいれば難しい顔で机に向かう人もいるし、ずっと雑談している(ように見える)人もいるといった具合で、気を付けないと自分の作業が遅れてしまいそうです。。
私はと言えばこちらに来て、ひとまず枝やら木やら骨、椅子などを拾ってどうやって作品にしようかと思案中。
そして夜は各作家のプレゼンテーションがあり、これはとても勉強になります。自分の仕事のことをどう伝えるか、伝え方もやはりさまざま。どの作家も面白いし、個性的。インスタレーションの面白さを改めて感じたり、試してみたいアイデアが湧いたりと、老化し始めた脳にたくさん刺激が入ってきます。私の日程は22日だったので、それまでドキドキでしたが、どうにか無事に終わり、案外皆にも伝わったみたいです。。協力してくれた皆様、本当にどうもありがとう!!!)
目まぐるしい中でもみんな自分の仕事にかかる時には真剣で、他の作家に影響されずに制作する時間や場所や空間をしっかりつくっていることやメリハリをつけて過ごすことも私には勉強になります。ゆったりの時間には家族が来てこんなシーンも。奥様の誕生日に、とっても大きなケーキを焼いて、愛のアピール。ところでこのろうそく、消してもまたつくマジックキャンドル。ああ、これは愛の炎なのねとみんな納得。
アイスランドではクリスマスが一年で一番大きなイベントらしく(日本のお正月のような位置づけで)お店をはじめすべてがお休みになるそうです。それで23日の昨日はクリスマス前の最後のお買い物で町がにぎわうというので、レイキャビクを見物に。私たちがいるGardurはレイキャビクからそんなに離れていませんが、ものすごく静かな町なので、ちょっと都会的な気分を味わいに行きました。といってもガチャガチャした街というよりは、落ち着いた印象のほうが強かったです。ちょっとビールなんかも飲んで、観光気分。食事は滞在している場所でも十分豪華なので、昨日はあまり贅沢せずにおとなしく過ごしてみました。